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リブリーザーの本当の利点は?

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AIRショップツアー

リクリエーショナルダイビングとしてのリブリーザーユニット使用が徐々に認知され始めてきていますが、まだまだ一般的な機材で受け入れ態勢が整っているとは言い難く、リブリーザーが未体験のダイバーへのアピールも的を得ているとは思えないので、今日はちょっと独断的なリブリーザーダイビングの利点をオープンサーキットダイビングとの比較をもとにお伝えしようと思います。

まず初めに断っておきますが、ここでの内容はあくまでリクリエーショナルダイビングの範囲内でということで、テックCCRなどのテクニカルダイビングでのユニット使用とは別物と考えてください。

さて、ちょっとでもリブリーザーのことを聞いたことがある方は

「何が違うのか?」

との質問に対して、まず答えるとすると

「泡が出ない、静かだから水中生物に近づける」

ではないでしょうか?

これは間違ってはいないのですが、1番目の利点としてあげる、もしくはそれだけの理由でアピールをしてもおそらくリブリーザーダイビングは広まっていかないなと。やはり、これからはもっとリブリーザーの本質的な利点を前面に出してそれをどうやってこれからのダイビングに行かせるかが重要だと思うんです。

それでは、リブリーザーの利点を発表しましょう!

1.とにかく減圧不要限界が大幅に延長される。

ポセイドンリブリーザープライマリーディスプレイ

ポセイドンリブリーザープライマリーディスプレイ

上の写真は、最大深度30mに59分潜水後15.5mにいる時点での減圧不要限界が199分という表示になっている状態です。これは、セットポイントで酸素分圧が一定に保たれるためダイバーがどの深度に居ても設定された酸素分圧を含むガスを呼吸することによります。オープンサーキットの場合、深度が深ければ深いほどこの酸素分圧は上昇しエンリッチドエアーの場合は最大酸素分圧が1.4気圧が制限深度となります。たとえば、EAN32(酸素を32%含む混合ガス)を呼吸する場合、深度30mでは酸素分圧1.28気圧。20mでは0.96気圧、10mでは0.64気圧となります。リブリーザーでは、この酸素分圧が基本的には一定に保たれることになります。そのため、深度が15m~20m付近では、非常に酸素分率の高いエンリッチドエアーを呼吸しているのと同じガスを供給することで、減圧不要限界が通常のエアーやエンリッチドエアーに比べ長くなります。

2.1回のダイビングで可能な潜水時間をダイバーが選べる自由度

グアムでポセイドンリブリーザーダイバー

ポセイドンユニットを背面から見たところ

さて、一般的なリブリーザーユニットはオープンサーキットに比べ非常に小さなシリンダーを1本(SCRの場合)もしくは2本(CCRの場合)使用します。

東海丸CCRダイブプロフィール

東海丸CCRダイブプロフィール

リブリーザーダイビング

タモン湾での150分ダイビングのプロフィール

オープンサーキットであれば非常に短時間(と言っても慣れてくると1時間は潜れますが)で使い切ってしまう容量しか入っていませんが、排気も循環して使用するリブリーザーの場合、このシリンダーだけで長時間ガスの供給が可能になります。私の場合、一度100%充填したシリンダーをセッティングすると2日間(合計潜水時間としては5~6時間ほど)交換することなくダイビングをすることができます。勿論スクラバー(二酸化炭素吸着剤)の交換は規定時間に達すると必要ですが、先述の減圧不要限界が大幅に延長されることと、このガスの長時間にわたる供給が可能になることで1度セッティングをした後ダイバーが潜水するときの1回あたりの潜水時間に幅広い選択肢が与えられることになります。実際、3DAでも最大で3時間にわたる潜水時間でかなり幅広いエリアをカバーするリブリーザーダイビングを提供することもあり、普段では見ることができないポイント間の水中の様子などを楽しんでいます。

3.暖かく湿った呼吸ガス

通常のオープンサーキットで使用するシリンダー内のガスは非常に乾燥しており、またレギュレーターによって減圧される時点で冷やされているわけです。そのため、だれでも長時間オープンサーキットで潜ると喉が渇いて体が冷えてくることになります。オープンサーキットとの大きな違いは呼吸するガスが暖かく湿っていることです。これは、排気ガスから二酸化炭素を吸着材が取り除く際に化学反応によって熱と水分が放出されるためです。このため長時間の潜水においても体の芯から冷えるような感覚が明らかに少なく、そのため潜水後の疲労も大幅に軽減されます。

グアムでポセイドンリブリーザーダイバー

ブルーホールでリブリーザーダイビング中

以上3つの利点はどのようなダイビングをするにしてもリブリーザーを使用することで得られるメリットだと思っています。このメリットを受けた上で、生物観察が好きなダイバーは排気音の無い利点が重なりより生物に近づけるとか、圧倒的な減圧不要限界の延長によっていつも潜っているポイントであっても全く違ったコース取りができるとか、といったリブリーザー固有の楽しみ方が得られるわけです。

魚がリブリーザーダイバーを見にくる

OCではあまり寄ってこない群れもダイバーを見にきます。

ただし、リブリーザーはオープンサーキットの器材に比べ取り扱い、メンテナンス、緊急時の対応方法など多くの追加スキル・知識が必要となります。また、ユニットごとのトレーニングを受ける必要があるため一つのユニットの認定で使用できるのは1種類だけだという点。決して軽い気持ちで始められるものではないですが、時間とコストそれにやる気があればこの新しいリブリーザーダイビングの世界に入ることができます。

まだまだ少ないリブリーザーダイバー、今後グアムで見る機会が増えていくのを楽しみにしています。

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Ueda Manabu

Manabu Ueda

PADIコースディレクター3DA PACIFIC/OCEANIA/JAPAN
PADIコースディレクター。1988年にフィリピンでインストラクター資格取得。大阪での活動後、1991年からオーストラリアに移住。2010年にグアムへ渡り、現在グアムで3DAパシフィック、ケアンズで3DAオセアニアを運営。ポセイドンTecCCRダイバーでもあり、リクリエーショナルダイビング・テクニカルダイビング・リブリーザーダイビングでグアム・オーストラリアを中心に様々なダイビングポイントの可能性を追求中。

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