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ダイビング終了時の安全停止と浮上速度に関して

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ダブルリーフで安全停止中

グアムでのボートダイビングは比較的深場のポイントが多く、午前中2ダイブのスケジュールだと水面休息時間が1時間ほど。そういったスケジュールで2ダイブするときには体内に蓄積する窒素のモニターが大変重要になります。

特にグアムの定番ダイビングポイント「ブルーホール」は、ホールの入り口が18m、外洋にホールから抜けようとすると天井部分が36m。リクリエーショナルダイビングの中でも限界に近い深度へのダイビングとなるわけです。

その昔、私がオープンウォーターダイバーコースを受けた時、PADIのダイブテーブルはUSネイビーテーブルを使っており、そのテーブルでの安全停止の深度は3mでした。深度が浅すぎると波やウネリの影響を受けたり、そもそも深度計での3mという深度のモニターが容易ではなくその後に発表されたRDP(リクリエーショナルダイブプラナー)から安全停止の深度が5mとなりました。

安全停止中に実際には何が起きているのかというと、その深度の圧力まで飽和もしくは過飽和の状態の組織からは窒素が排出され、飽和していない組織は窒素が吸収されています。要は、その深度の圧力まで各組織が飽和するまで、吸収と排出が行われているわけです。

ダイバーは少しでも潜ると、通常の陸上生活の状態よりも余分な窒素が体内に蓄積されるためダイビング終了時には過飽和の状態となります。この過飽和の状態が許容範囲(M値:詳細はPADIダイブマスターコースや減圧理論などで学ぶことになります)を超えると、窒素の排出時に気泡となって体内に生じ減圧症となる可能性が高くなるわけです。過飽和の状態の液体から気泡が発生しやすくなる要素としては、急激な圧力の減少(急速浮上)、振動(激しい運動)などが含まれるため、なるべくダイバーは浮上速度をゆっくりと行う必要があります。

減圧停止中のダイバー

減圧停止中のテクニカルダイバー

窒素の吸収量が多くいずれかの組織がM値を超えるダイビングがテクニカルダイビングで、テクニカルダイビングにおいては浮上時に安全停止ではなく、減圧停止として深度と潜水時間・減圧に使用するガスによって3m刻みの厳しい手順が含まれることになります。

今、市場に出ているダイブコンピューターにはさらにディープストップ表示をするものもありますが、これらも主な目的は浮上をゆっくりと行い、体内の組織の中でM値を超えないように調整するステップとなるわけです。

そのため、安全停止をするということに関して次のことをしっかりと理解してすべてのダイビング終了時に行うようにしましょう。

必要最低限の器材として、各ダイバーがダイブコンピューターを装着すること

これはもう、今のダイビングではほぼ常識になってきていること。常に各ダイバー個人個人が、自身のダイビング中の窒素の管理をすることです。

使用するダイブコンピューターのノーストップリミットや浮上速度などをリクリエーショナルダイビングとして厳守する

コンピューターが表示する様々な情報を理解しなければ、持っている価値がありません。また、コンピューターの表示する限界ぎりぎりまでのダイビングはしないことも重要です。

反復潜水は徐々に浅くする

先に出てきた「ブルーホール」。ホールをくぐらなくても楽しいダイビングができるポイントですが、ホールをくぐる場合には絶対に反復潜水で行くようなポイントではありません。その日行うダイビングは徐々に浅くするというルールを守りましょう。コンピューターが余裕のある表示をしていても減圧症になるケースが多く報告されています。何らかの理由で最大深度が前のダイビングよりも深くなった場合には、少なくとも終了時のそのダイビングの平均深度が前のダイビングよりも浅くなるようできるだけ浅場での潜水時間を増やすべきです。

安全停止終了後の水面までの浮上は特にゆっくりと行うこと

せっかく安全停止をしたにもかかわらず、5m付近から水面まで一気に上がってしまうダイバーを多く見かけます。最も圧力の変化率の大きい水面近くなので、ダイビングの中で最も浮上速度を遅くする必要があります。記事によっては1m/1分といったこともうたわれていますが、ラインがない状態では難しくそれを厳守しろとは言いませんが、できる限りゆっくりと浮上する姿勢でダイビングを終了しましょう。

ダイビング終了直後の激しい運動は避ける

過飽和の状態の時に激しい運動をすると気泡が生じる可能性が大きくなります。浮上直後の水面移動など特にリラックスして無理な運動を避けるようにすることが賢明です。

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Ueda Manabu

Manabu Ueda

PADIコースディレクター3DA PACIFIC/OCEANIA/JAPAN
PADIコースディレクター。1988年にフィリピンでインストラクター資格取得。大阪での活動後、1991年からオーストラリアに移住。2010年にグアムへ渡り、現在グアムで3DAパシフィック、ケアンズで3DAオセアニアを運営。ポセイドンTecCCRダイバーでもあり、リクリエーショナルダイビング・テクニカルダイビング・リブリーザーダイビングでグアム・オーストラリアを中心に様々なダイビングポイントの可能性を追求中。

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